幹細胞は、細胞分裂によって自分と同じ能力を持った細胞を複製する能力（自己複製能）と、異なる系列の細胞に分化する能力（多分化能）を持った特殊な細胞です。化粧品によく利用されるのは植物幹細胞とヒト幹細胞培養液です。

人間の幹細胞を培養する過程で分泌されるサイトカイン成長因子を豊富に含んだタンパク質、ペプチド成分です。細胞は活性化することでコラーゲンやエラスチンなどが生成されますが、加齢とともにその機能が衰えていきます。
細胞の活性化は細胞間通信によって行われ、それは細胞の表面にあるレセプターと呼ばれる特定の形をした鍵穴のようなものと、その鍵穴にピッタリと合う鍵（リガンド）が結びつくことでおこなわれます。
ヒト幹細胞培養液に含まれるサイトカイン成長因子がこのリガンドの役割を果たします。
ヒト幹細胞培養液は培養する幹細胞によりいくつかの種類があります、クリステムでは線維芽細胞と脂肪間質細胞の2種類の幹細胞から作られた培養液が配合されています。
線維芽細胞は真皮層に存在し、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などを生成し真皮組織を作り出しています。
脂肪間質細胞は脂肪細胞を支持する細胞でコラーゲン繊維などの細胞外マトリックスと接着しています。

植物にも傷ついた細胞を再生させる力を持つ幹細胞があります。植物幹細胞にはレセプターとリガンドによる細胞間通信の仕組みはありませんが、高い抗酸化作用と保湿効果があるものがあり化粧品に利用されています。
奇跡のリンゴといわれるウトビラー・スパトラウバーなどが有名です。